国が日本人の体力・運動能力の調査を始めたのが、東京五輪開催の年からで、すでに40年も続いている極めて息の長い調査で、その最新の調査結果が最近まとまったそうです。
文科省が公表した2005年度体力・運動能力調査の結果報告は気掛かりなものでした、子供たちの体力・運動能力は年々低下する一方で、運動している子供でも20年前の子供に比べ体力・能力が劣っているという結果になりました。
同調査は2006年5月〜10月に行われ、全国の6歳から79歳までの男女71,896人のデータを分析ました。調査では、小学生の場合、運動・スポーツを「週1日以上」するグループ「週1日未満」のグループに分けて比較検討しています。スポーツをする頻度と、運動能力の関係の分析にまで初めて踏み込んでいます。両グループの差は年齢が進むにつれて開いてゆき、11歳では調査全項目で、よく運動するグループが高得点となった。当然の結果といえるでしょう。
問題なのは現在、いくら運動する11歳でも、20年前の11歳に比べ、走力やソフトボール投げなどの基礎的能力が劣っていると言うことです。日ごろ運動している子供でも体力・能力が下がっており、運動をほとんどしていない子供は言うに及びません。
子供の体力・運動能力低下は現代の社会環境と切っても切り離せません、一人っ子が増え、外で遊ばず部屋にこもってパソコン、ゲームに興じる。戸外は交通量が増えて危険だし、子供が思いきり遊べる公園、広場も少ないのが現状です。
日ごろの生活でも自動車、自動ドア、エスカレーターなど便利すぎて体を使うことが少なく、子供たちの運動の場といえば、学校の体育の授業、スポーツ少年団や中学校の部活動などがあるりますが、もっと工夫を凝らし多彩なメニューで子供を運動させてあげようではありませんか。
学力の低下は問題視しても体力低下を気にする親や大人は少なく、地域・学校・家庭一体となって子供が伸び伸びと運動できる環境をつくることが問われています。
生活習慣病対策は大人になってからでは遅すぎるとして、厚生労働省は子供の肥満予防に新たに取り組むことを決めました。。
小中学生の時からバランスのよい食事を取ることを柱とし、来年度に5都道府県の10カ所をモデル地区として選定、家庭と学校、地域が連携して“太っちょ解消”を目指すとのことです。文部科学省の調査によると、学校の定期健診で「肥満」と診断された小中学生の割合は20年で約1.5倍に増加。1982年と2003年を比べると「肥満」の小学4年生は5.9%から9.0%、中学1年生は7.3%から10.8%に増えました。小学5、6年と中学1年は10人に1人が「肥満」とされているそうです。小学生の約15%、中学生の約20%が週に2、3日以上、朝食を食べないというデータも計上されました。
厚労省は「家庭できちんとした食習慣をつくることに加え、学校や地域とも連携し、子供のときから健康に気を使う意識を持つことが必要だ」とし、2010年度までに肥満の小中学生を7%以下にしたいとしています。
肥満問題に詳しいタニタ体重科学研究所は、調査結果から肥満解消の手法として代表的な以下の3点について要点を絞っています。
@食事制限・・体脂肪と共に筋肉も減少。体脂肪が減る他にも筋肉や骨なども減ってしまい体力が落ちる。
A食事制限+運動・・体脂肪が最も多く減る。筋肉が増えたことにより体脂肪の消費が加速される。
B運動だけ・・・体脂肪は運動により消費されるが、通常以上のカロリーを摂取すれば筋肉と脂肪が同時に増加。
以上の要点から食事制限と運動をともに長く続ける必要があるということがわかります。
是非お子さんの生活習慣病を親の責任で予防してください。
